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信用と警戒。

先日あるテレビ局の放送で昨今、世の中に多く被害を及ぼしているいわゆる「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」(そのほかにもいろいろな言い方があると思うけど・・・)に徹底的に立ち向かっていって終息させた人の番組があった。人の弱みに付け込んだ巧妙な手口なうえ、電話で相手にすごまれるとひるんでしまいがちなのに、この人は理路整然とかつ淡々としていて良くこんな風に言えるものだと感心しながら見入ってしまっていた。最近、小学校からも「要注意!」と手紙が来る。子どもが学校帰りに「お母さんが事故にあったので早くこの車に乗って!」といって連れて行かれないようにとか、家に「お子さんを誘拐した。00万円用意しろ」と電話が来てお金を払ったものの、子どもは学校で何事もなく勉強してたとか・・・。手紙やニュースを見るたびに「いったい世の中どうなっちゃったの~?」と叫びたくなってくる。くだんのテレビの中で騙した相手がこう言っていた「騙されるほうが悪い。騙されそうだと怪しんだのなら、その話にのらなきゃいい。」要は警戒心が足りないというのだろうか・・・。いやいや、頭がテンパったらなかなか理性的に動けるもんじゃない。
アルゼンチンへ行ったとき「自分の身は自分で守る」に連動した考え方として「騙されたら騙されるほうが悪い。いつも警戒していたほうがいい。」と、心に刻んでいた。アルゼンチン人は良い意味でも悪い意味でもとても個性的で、文化や人種の違いを大きく感じた。自分の物事に対する価値観や固定観念があてにならず嫌な思いも少なからずした。だからこそその教訓として「もし騙されたら騙される自分が悪い。あきらめよう」と思うようになる。だけど本来はそうじゃない、騙すほうが悪い。某掲示板で異国においてその犯罪スレスレ行為に物申す!という書き込みがあったのを見た。本来自分の身に降りかかったこと以外には口出ししないほうが良いのだが、《日本人だから大丈夫》という先入観は持たないほうがいいという情報提示だ。私の場合この情報で「君子危うきに近寄らず」ある意味自分の身は自分で守ったわけだが、同じ日本人を信用できないなんて悲しい。ただ日本国内においても日本人すべてに諸手を揚げて信用してるわけじゃない。だけど最低限の常識というものがある。それは日本人としてのモラルであり、相手に対する好意であり、相手に対しての信用なのだ。(ただここで誤解のないように付け加えると亜国に住む他の多くの日本人の方々はとても良い方ばかりで“またここに来たい、行きたい”と思わせてくださった。)最初に書いた「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」は、日本人だからこそ特に引っかかるんじゃないかと思う。外国の人はたとえ騙されるにしても警戒心は日本人のそれより強いだろう。これからの時代、日本でもそういう意味での警戒心は一層必要になってきたのかもしれない。とは言っても切羽詰った状況が自分の身に降りかかった瞬間、果たして冷静に対処できるものだろうか。巧妙な話術に対抗できる強い意志も必要だな。。。

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