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不思議な音!?

alemania
アルゼンチン北西部への旅行記も終盤に入ってきた。五日目はサルタ州にあるカブラ・コラル・ダムからカファジャテという街へ。途中のコンチャス渓谷では、かの世界遺産イグアスの滝にもある『悪魔の喉笛』と同じ名前がついた巨大な侵食された大岩など、およそ200万年費やして出来上がった自然の芸術がたくさんある。写真はその手前のアレマニア(Alemania)という集落から、その渓谷に入る前までの風景。カブラ・コラル・ダムを出発して今まで車で移動してきた我々はここで、ガイドのファン・カルロスに「車を降りてここからは歩きなさい。自分は500mほど先で待っているから・・・。」と言われた。彼の言うには、ここではなにやら不思議な音(!?)が聞こえる場所なのだというのだ。あたりには人っ子一人いるわけもなく、視界が開けた景色であるものの特別何があるというわけでもなく、言われるがままに耳を澄ましつつ好天気の中の散歩となった。「何か聞こえるぅ~?」「いや・・・」「どうぅ~?」「うぅぅぅぅ・・」ってな感じで目的地に着いてしまった。それでも、普段は気にも留めない風や空気の音に耳をかして何か聞こえるかもしれないと心を集中して歩いたこのひと時、自分が自然に同化したような錯覚を覚え、ひょっとしたら心の耳で“不思議な何かの音”は聞こえていたのかもしれないと感じる。たぶん、その音はいつもいつも聞こえるのではなく、論理的に言っちゃえば、そう深くないこの渓谷に風の通り道があって、そのときのうなり声のようなものが聞こえるのではないだろうかと思うのだが、『何か不思議な音』と称したファン・カルロスの言葉を借りるとするならば、私はその“神秘的で得体の知れない何か!?”の方がこの地には合っているような気がする。

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