世界の中心で、愛をさけぶ。
アルゼンチンはスペイン語圏、日常生活で日本語が飛び交うことは滅多にない。わたしがアルゼンチンへ遊びに行った際もホームシックになったり、日本料理が恋しくなったりはしなかったが、不思議な事に“日本語を話したくなる症候群”に陥ってしまった。そういうのとは少し違うかもしれないけど、ブエノスアイレス在住の友人に「日本(語)の映画やドラマ等を録画して送って欲しい。できれば感動するもの、涙するもの・・・」と頼まれていたので、2・3年ほど前から何度となく面白そうなもの、今流行りなもの、感動するものなどを録画しては送っている。昨年、日本中で小説だけでなく、映画やテレビ、主題歌までも話題になった『世界の中心で、愛をさけぶ』。この話題作は暮れには“セカチュー”が流行語大賞にも選ばれたり、骨髄バンクのドナー登録が増えたりと社会現象にもなったほどのメジャー作品。この情報は遠くアルゼンチンの日系社会でもNHKのニュースや新聞や、インターネットなどを通して周知のことだそうで、私は映画を見てとても感動したこの『セカチュー』を、テレビドラマとしても放映されること知り、録画して送ってあげることにした。毎週毎週忘れずに、コマーシャルを抜き抜き、せっせせっせと頑張って録画し、そして番組最終回終了後すぐ航空便で送った。そんなわけでドラマ“世界の中心で愛をさけぶ”は太平洋大海原を越え南米大陸に上陸(ひょっとしたら初上陸)した。友人からは面白い!感動した!涙が止まらないよと絶賛!一人ではもったいないからといろんな人にも見てもらっているようで、ある人は「最初からタオルが離せないよ」と言い次の日には目を赤くしていた人、またある人は「切なくて切なくて夜、眠れなかったよ」といった人などなど・・・。もう十人くらいには貸してあげたそうだ。また他の友人からは、宮崎駿のアニメを送って欲しいと頼まれたこともあって、その家には2歳のアルゼンチン人の男の子が居るのだが、当然日本語はわからないものの、アニメは世界共通なのか『となりのトトロ』などはすでに150回は見たよ!との言葉。それらの言葉に「苦労して録画したかいがあったぁ~!」と送った私もうれしくなる。さてさて今度はなにを撮って送ってあげようかなぁ~と密かに考えている・・・。
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