ビジャ・ツアー!
いつも、アルゼンチンからいろんな話題を送ってきてくれるTio Oso(クマおじさん)が、なんと今回は『Villa 20 Lugano(ビジャ・ツアー)』に挑戦。以前から現地の新聞などにツアーのことは載っていたようで、幾度となく話しには出ていたのだけど、やはり“スラム街・ツアー”のこととあって多分に危険だろうと思われる。が、クマおじさん!それがとうとう行ってきちゃったわけ・・・。
このツアーは特にアメリカやヨーロッパなどの観光客向けのものらしく、考えているよりずっとガードは確かな様。また、今までに海外のテレビ局や雑誌記者などのマスコミ関係の人も来ていたそうだ。
昨年5月、ボカ対リーベルのサッカーの試合をボカ・スタジアムで開催したとき、私は運良くチケットが取れて見に行ってきたのだけど、そのときも“危険”という二文字が頭をかすめた。だけど多少金額が高くなっても安全に観戦するツアーがあって(「ドアからドアまで」連れて行って帰ってくきてくれる)安心して見にいく事が出来た。それと同様、このビジャ・ツアーも結構“値”ははるが、かなりガードが固く、カメラなどの持ち込みもOKだったとのこと(ただし、写せないところもある)。詳しくはTio Osoのコーナーでみてください!
その中で、ビジャに住むアルゼンチン人はカルトネロスで、生計を立てているという話があった。Cartoneros(カルトネロス)とは、Carton(ダンボール?)や紙、プラスティック、ペットボトル、ビンなどいわゆる資源ゴミの回収者でリヤカーのようなものをもって、専用の列車に乗り、セントロ(ブエノスアイレス市内)に来て持っていく。写真はそのCartoneros(カルトネロス)の電車(写真提供;マリアさん)。この電車は Linea San Martin(ライン サン・マルティン)を走っているものだそうだ。郊外には自転車を乗せられるスペースのある電車が走っているそうだけど、この電車も自転車ならず回収に必要な“リヤカー”を乗せられるスペースがあるとのこと。なかなかキチャナイ!
日本では資源ごみのリサイクルのため、各地域でゴミの分別(弘前は12種類に分別)がされ、環境に対する意識が高まってきている。アルゼンチンでも当初、生きていく術としてゴミ集めをはじめたようだが、今年2月はじめに制定された「ゴミ・ゼロ法」は、ゴミの発生を抑え、さまざまな資源を分別してリサイクルを促進するために政府をあげての試みとなっているようだ。組合化し、非政府組織の参加型としているようだけど、現存しているCartoneros(カルトネロス)の意識はどうなんだろう・・・。
ゴミが日本のように各家庭で分別されている場合(ドアからドアへ式の回収)問題ない事も、現実には道路にまとめて捨てられているゴミは、Cartoneros(カルトネロス)回収の際ゴミ袋から資源ごみだけを取り出し、もって行くところまでは良いのだが、中身をばらまいたら巻き散らかしっぱなしだとか・・・。これじゃあ、カラスより悪い・・・。
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