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食料自給率の向上を目指し。

先日、ある交流会に参加してきた。食に対する意識の交流会とでもいおうか、生産者(農家)、加工業者、食に携わる関係団体、そして私たち消費者の、意見交換の場である。
テーマとしては、それぞれの立場で考える「食料の自給率について」というところが主だったものだが、それに付随して、様々な意見が飛び交った。

昭和35年(1960年)には80%あった日本の食糧自給率(カロリーベース)は現在たったの40%。
一番自給率の高い米ですら、45年前には100%だったのに対し、今では95%と減少している。
驚いたのは、納豆や、豆腐が “国産大豆を使用しています”と書かれているので、消費者は「大豆」に関しては“国産”を消費してるのかと思ってたら、大豆の自給率はたったの3%。これはどういうことかというと、たしかに豆腐や納豆に関しては国産大豆を使用、でもそれは微々たる量だということで3%で賄えられる量だということのようだ。では残りの97%にのぼる輸入大豆の利用法はというと「食用油」だとのこと。自宅にあるサラダ油の表示を見てみると確かに大豆の表示、これらは輸入大豆から作られてるということなのだろう・・・。また、海外に依存しているものには、小麦、果実、肉とあり、貿易黒字赤字の問題もあるので一概に“いらない”ともされないだろうが、実際問題、口に入るものの検査内容の違いなどを考えると、食の不安には大きいものがある。
妙にテカテカに光った真っ赤なリンゴを見ると、思わず白雪姫のリンゴを思い出し…県産の美味しいリンゴをピックアップするのはいうまでもない。ただ、現実には“価格”と言うものが背中合わせで、家庭を守る一消費者としては、いくら国産物がいいとわかっていても、単価が果てしなく違うのであれば、自給率向上に背くことになっても仕方ないのでは?と思ってしまう。
消費者にとっては三つの「安」がポイント。食の「安心」「安全」「安い」である。国産の農産物がこの三つに当てはまるなら、自給率も少しは向上するのではないかと考えられるが、輸入物と比べてどの農産物も値段で大きな格差が生じている。信用性とは裏腹に、値が張る国産品が購買意欲に影響するのは否めない。

今後の課題として、いかにしてこの食料自給率を上げていくかというところ。実際には国民の欧米諸国的な食生活、輸入農産物との競争の激化、高齢化、農業担い手の不足などにより、伸び悩んでいるのが現状のようだが、地域ごとの食育・地産地消の推進、経営感覚に優れた農家の育成、食料自給率向上に向けた国の施策、などなど・・・。具体的には学校給食で地場物を利用するとか、産直の充実、トレーサビリティーなどネット環境を利用した“見える農家”的情報公開(食の安全)、村おこし的産地フブランドの振興、耕作放棄地の再利用、何とか平成27年度には45%を目標に自給率を上げたいそうだが、実際問題なかなか難しそうな中にも、一人一人の意識も大切なのではないかと考える。そのためにも、あらゆる媒体を使った情報の公開が大きな役割を果たすのではないだろうか・・・。

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