食品ロスについて考察す。
昨今、食の安全・安心という言葉をよく耳にする。
IT産業の発達に伴い、より一層の情報・流通が行われているんですね。
そんな中、「食品ロス」という言葉をきいたことがありますか?
「食品ロス」とは、食べ残しのこと。
食卓に出された食べ残しだけでなく、加工・流通段階で傷んだり、売れ残ったりして廃棄したものや、各家庭で食卓に出さずに捨てられてしまった食品なども含まれる。
家庭では多く作りすぎて捨ててしまうということはあまり無いと思うけど、一度口をつけてしまったものや、腐ってしまったものは捨ててしまう。
冷蔵庫の中にあって忘れられた食品。
使わずに置いておいて腐ってしまった野菜。
コマーシャルじゃないけど「日付が昭和です!」なんて、冷凍庫の奥底あたりには、へたすりゃ存在するかもしれない!?
農水省の「食品ロス調査」によると一般の世帯での食品ロス率は3~5%。
ところが年末年始、あちらこちらで開かれる忘年会や新年会などの宴会ではこの食品ロス率・食べ残しは約15%、結婚披露宴ではなんと20%をこえるとされているそう。
一時はお持ち帰り用の容器が出された事もあったけど、今ではO-157などの食中毒問題もあるので残り物=廃棄となっている。実にもったいないのだけれど…。
先日、近くのラーメン店に家族で行き、娘がチャーハンを結構食べ残したため、容器をもらって持って帰ってきた。チョットはずかしかったけど、別に悪いことでもなんでもないんですよね。
皆さんもロスの事少し考えてみるのもいいかもしれませんー。
このような食品ロスは、食品資源の無駄遣い、包装容器や輸送のためのエネルギーの浪費、廃棄物として処理するときの環境への影響などの問題をも引き起こしているとのこと。
現在、これらのロスについて、飼料や肥料などへの再利用が進められているところもあり、成果を挙げている例がある一方で、外食産業では大きな改善策がみられない実態もあるという。
先日、某コンビニで期限切れになったものを、廃棄するのではなく、再利用するというTV番組があった。
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大手コンビニ各社が、販売期限が切れた弁当や総菜類を豚や鶏の飼料として再利用する取り組みを加速させている。期限切れとして排出される商品は、コンビニ1店舗あたり1日15キロにも達するといわれる。家畜の飼料に活用する仕組みが軌道に乗れば、食品リサイクルの確立に向けて一歩前進することになりそうだ。
また、期限切れ寸前の食料(弁当、おにぎり、サンドイッチ等)を、NPOの運営する食堂でメニューとして再利用(2次利用)する取り組みを始めるようだ。
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飽食の時代…しかし、日本の食糧自給率は40%をきってしまった。
そんな中、危機感を持ち、動き始めている企業もある。
日本の大豆の輸入依存率は、何と95%。(輸入大豆のほとんどは食用油に)
食品業界の代表者たちが手を組んで、南米アルゼンチンに農場を取得し、将来訪れるかもしれない食糧危機に備えて、彼の地で大豆の栽培を始めた。
日本の食糧確保の一翼となるべくして…。(ギアリンクス社)
そんな彼らの様子が一部TVで放映されます。
新春1月3日テレビ東京系列「ガイアの夜明け」にて、資源問題を取り上げた今回の番組の中で、アルゼンチン農場と大豆生産者などが紹介される予定。
飽食の時代だからこそおこる食品ロスの現状。
その反面、諸外国に頼らざるをえないわが国の食料自給率の低下。
“地産地消”“自給自足”、食品に関して掲げるスローガンは幾多もあるが、どこか矛盾した世の中を感じる・・・。
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