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『は』 と 『が』 の違い

ふだん日本語を意識なく使ってるので、あえて説明を求められても文法的に答えることはなかなかむずかしい。
今までに何度か聞かれたことがあって、上手く答えられなかった『日本語』に、助詞の使い方がある。その名も「は」と「が」。 チョット調べてみました。

【助詞「は」の使い方には4つある。】

①問題を設定して下にその答え(文末と結ぶ)。
「彼は仕事をしています。」
「彼は(ナニヲシテイルノカトイウト)仕事をしています」

「石には力がある」
「石には(ナニガアルカトイウト)力がある」

②対比
『わたしは甘いのは嫌いです。』

「私は」のハの答えは「嫌い」です。
「甘いのは」のハは対比のハで「甘いのは…」とあるだけで(別の何かは好きだけど…)が裏にある。

③限度
『3時までは待っています。』

「3時まで待っています」という文に対して、ハが入ることで限度を表す。
「3時までは待っています(が、それ以上は待てません)」

④再問題化(再審)
「訪ねて来た」
「訪ねては来た」

ハが入ることで「訪ねては来た。(しかし遅れてきた)」
のように、何かの留保がついたり、条件がついたりして単純な肯定にはならない。
また、「訪ねてはこなかった。(だけど電話があった)」」
は、単純な全面的否定ではなく、留保とか、部分否定になる。

これは、「訪ねて」と肯定の判断を一度はくだしてるのだけど、ハが加わることで再問題化し、すぐ上の判断を再審する形になっている。

これらの4つには共通点があり、ハのすぐ上にあることを「他と区別して確定したこと(もの)として問題とする」ということが「ハ」の特質である。


【次に助詞「が」の使い方。】

①名詞と名詞をくっつける
「風が静かな日」
「きれいな花が咲いている庭」

「は」と「が」には一つの相違点がある。
☆「は」はそこでいったん“切って”、ハの上を孤立させ、下に別の要素を抱え込むがそれを隔てて文末と結ぶ。(ハは分離させておいて下と結ぶ)
★「が」はすぐ上に来る名詞と下に来る名詞とをくっつけて一塊の観念にする。

☆「うちの犬は、何か通るたびに大きな声で吠えていた」
★「うちの犬が、何か通るたびに大きな声で吠えていた」

☆の場合は「犬」はドウシタカトイウト「吠えていた」という“答え”になる。
★の場合は「うちの犬」と「何か通るたびに大きな声で吠えていた」をくっつけている。

②現象文作る
これは「が」の下に名詞が来ないで動詞が来て終結するもの。

*「花が咲いていた」
*「鍵が見つかった」

この「が」はともに“現象を描写する表現”に使われている。
それに対して

※「花は咲いていた」→「(件の)花は(ドウダロウト見テミルト)咲いていた」
※「鍵は見つかった」→「(以前から探してたがまだ見つかってないその)鍵は見つかった(しかし財布はなかった)」
というわけで、「は」の場合はドウナッタカと、問題提起され、その答えが出たという問題形式なんですねぇ~。


文章は主語と述語を中心に、二重主語になったり、複文になったり、これに形容詞や副詞の修飾語が付いたりで、複雑になっていく。
日本人は潜在的にその違いを理解して文章を読んでいるけど、日本語を勉強してる人にとって、「は」と「が」の違いがわかると、文が読みやすくなるかもしれないな…。
ただこれを、も~~~っと簡単に説明するのがまた難しい!笑

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