硬貨が不足!?
今、ブエノスアイレスでは、おもしろい商売が流行ってるようだ。
以前からそういう傾向にあったと聞いていたが、まさに今コイン不足が深刻なよう。
アルゼンチンには 5、10、25、50センターボスと1ペソの硬貨があるが、それらがなかなか手に入りにくいという状況にあるという。自家用車で生活してる人はあまり気にならないかもしれないけど、コレクティーボと呼ばれる路線バスでは必携。乗車する際に料金を専用の機械に投入しなければならない。
日本のように両替機があるわけでもなく、紙幣を入れてお釣りがくるわけでもなく、小銭を用意してなければバスに乗れないのだからコインがかなり貴重というわけ。スブテ(地下鉄)の場合はチケット売り場があって、紙幣で購入できるのでこちらは問題ない。
それでどんな商売かというと、その小銭不足というところに着目した人間が、地下鉄の駅構内でアルファフォーレ(チョコパイのようなお菓子)を売ってるんですよね。
客が1つ50センターボス程度のアルファフォーレを10ペソ紙幣で買うと、アルファフォーレ2個と8ペソ分の“コイン”のおつりをくれるというもの。利ザヤが1ペソというわけね。(100センターボス=1ペソ)
喫茶店でカフェを飲んで代金を払ったお釣りがでても、それはプロピーナ(チップ)で置いてきちゃうし、銀行に行っても、お店でも“両替”という名目では換金してくれないので、損だとわかってても客は来る。
日本でも品不足した物を買いたいときには“抱き合わせ”商法とか、付加価値をつけて売る商法なんかはあるけど、お金そのものにマージンを発生させるのは聞いた事がない。
日本だったら硬貨が不足するという事態自体聞いたことないけど、こういうケースはさしずめ詐欺商法になるんじゃないか!?笑
まったくおもしろいものが商売になる国だよ、アルゼンチンは。
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